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2008.12.20
将棋な日々二十七手目−渡辺竜王防衛、史上初の永世竜王に!
とにかくとにかく、渡辺竜王おめでとうございます!そして羽生名人もおつかれさまでした。
第21期竜王戦第7局は、140手で後手渡辺竜王が勝ち竜王位を防衛、連続5期獲得により史上初の永世竜王の資格も得ました。
竜王戦中継plus: 第21期竜王戦七番勝負第7局
竜王戦七番勝負第7局。 - 渡辺明ブログ
これ以上ない大一番が1日目から目の離せない展開になり、形勢が難解で二転三転し、最終盤は1分将棋の中、入玉をめぐる戦いから詰むや詰まざるや、プロ棋士も見守るしかないという息詰まる緊迫した展開。よりによってこんなに凄い将棋になるなんて、話ができすぎている!と思うほどでした。
大げさな事を言うのはあまり好きではありませんが、これは本当に歴史に残る対局と言えるでしょう。
以下は自分のためのまとめです。
○竜王戦第7局の将棋について
この将棋を見て、昨年の第20期竜王戦の決着局となった第6局の将棋を思い出したのは、私だけだろうか。
もちろん将棋の戦型や形勢の流れ等も全然違うのですが、渡辺竜王に受けの妙手が出て勝ったというところが似ているなと感じたのです。64手目の△4二金や相手の歩切れを狙った66手目の6五香といった手は、こちらは素人ながら感心するのみの一手。雑誌「将棋世界」2008年12月号で深浦王位が言っていた「知らないところを自分の力で打開するセンスはピカ一」という能力が見られたところとも思っていますが、いかがでしょうか?
もとより渡辺竜王といえば穴熊と世間的に言われているほど、私自身にはそういった印象が少ない。先日のNHK杯に解説で出てきたときにも、その時対局していた広瀬五段の次に穴熊にする確率が高い、といったことを自分で言っていたが、私の印象ではそんなことはない。というか大一番における穴熊の採用率が少ないからかもしれないが。と感じられるくらい竜王戦においては前期も今期も渡辺竜王の穴熊採用率は少ないって!
穴熊が多いという理由だけで渡辺竜王の将棋を批判する輩は大いに反省すべし!いや、今回の竜王戦の将棋を見れば当然わかることではあるのだけれど。
○竜王戦シリーズ全体について
何と言いますか、前半は羽生名人の大局観が際立った、後半は渡辺竜王の勢いが際立ったシリーズと言えるかも知れません。
それにしても後半の渡辺竜王の勢いを許したものは何だったのか、この理由には興味津々です。ただ単に竜王の勢いに羽生名人が屈したとしてもこれは結構大きな事。これまた雑誌「将棋世界」2008年12月号で深浦王位が言っていたように「ハブさんにとっては今までにないタイプとの番勝負」の結果がこれだとしたら、将棋界の勢力地図を大きく変えかえない出来事とも考えられます。
それとも単なる羽生名人の不調が原因なのか?この理由は来年以降の番勝負の結果がその結論となることでしょう。
とりあえずの望みは若手棋士の更なる台頭というところでしょうか。渡辺竜王1人に世代間対決の重責を担わせるのはそろそろやめにしましょうよ、ねえ。
○いろいろリンク
まず、竜王戦終了後の記者会見についてはやはりここ!
お知らせ:日本将棋連盟
なんていうのでしょうか。後でも触れますが、渡辺竜王の率直さって本当にいいですよね!
次に、この世紀の一番を東京にて解説していたこの方の言葉にもウルウルしたオイラです。
竜王戦中継plus: 終局直後の大盤解説会
渡辺竜王と何度も死闘を繰り広げた佐藤現棋王ならではの言葉です。というかこういう言葉がすんなり出てくるところがさすが佐藤棋王!
渡辺竜王との死闘が再び見たいです!
それからこのブログにも感動!
渡辺竜王5連覇に寄せて - 松本博文ブログ
何と言うのか若手棋士陣の心境が伺える文章です。ただね、渡辺竜王を「孤独の長距離ランナー」にしてはいけませんぜ、若手棋士の皆さん!
そんな若手棋士の1人、戸辺四段のブログ。
戸辺流ブログ 渡辺竜王、防衛
ぜひぜひ竜王に続いてくださいね。
あとこれはどうしてもはずせないでしょうなー。
妻の小言。 : 『スラムダンク』
竜王の奥さんのブログより。この記事は公開された直後からかなりの評判で、
キラリっ娘のそよ風日記 | もうすぐ対局☆
今をときめくキラリっ娘の室田伊緒女流初段も感動の書き込みをしておられるし。
本人の下にはどうなんだろうなー?と思っていたら、
振り返って。 - 渡辺明ブログ
どうもこれは散々言われたらしく、これはこれでかわいそうな話だなーと。
本人が結構ネガティブな発言をしていた結果かもしれないけど、ここまで奥さんのおかげと言われてしまうのはねー。
でも奥さんのブログを見ていればわかるとおり、本人が育成会出身にもかかわらず今まで将棋についての書き込みはほとんどなかったところからも、今回の書き込みは本当に気持ちのこもったものだと思いますし、ちょっとユーモアも含んだところのセンスも最高!。実際はともかく奥さんを称えたくなる気持ちはわかりますよねー。
とにかく竜王も奥さんも味のあるブログが私には本当に楽しみ。竜王のブログは最近落ち込み気味でしたが、これからはまたいろいろ楽しい話題を振りまいてくれるものと期待しておりますぜ!
○ジンクスもしくは「フラグ」と言われるもの事の結果について
今回の竜王戦は皆様もご存知の通り、竜王位&永世竜王位をかけた戦いだけでなく、いろいろなジンクスに立ち向かう戦いでもありました。
渡辺竜王から見て、
・ 将棋のタイトル戦で3連敗4連勝は無い。
・ 過去の「名人」保持者と「竜王」保持者のタイトル戦では必ず挑戦者が奪取している。
・ 羽生善治が開幕2連勝したタイトル戦を落とした事は無い。
・ 渡辺明は天童・滝の湯で竜王戦を3戦しているが一度も勝った事がない。
というネガティブなジンクスは今回全て打ち破られたわけですが、この他にもいろいろあったような気がするのですよ。
・ 前日のインタビューで渡辺竜王は明らかにプレッシャーを感じており、羽生名人はあくまでいつもどおりを示した。勝負師的な態度としては羽生名人の態度が正しいと思うが、今回は率直にプレッシャーを認めた渡辺竜王が、そのプレッシャーをも克服して勝利を得たというのは、将棋に限らず勝負事においてかなり珍しい事ではないのだろうか?
・ 今期の第3局で渡辺竜王は勝負服と言われる着物で挑んだが敗れた。しかし最終第7局で再び同じ勝負服を着て結果を出し、よって以降この着物は完全に勝負服と認識される事となると思う。
一度負けた服でも再度着ることによって勝負服として復権させてしまうとは恐るべし!
・ これは新たなジンクスになるかどうかだが、昨年第20期竜王戦の決着局第6局も、今回第7局も、NHKBS-2の中継のアナウンサーが同じ堀アナウンサーだった。しかも両方渡辺竜王の防衛という結果が出ている。これは新たなジンクスとなるのかどうか?
○まとめのまとめ
本当に今週は将棋で盛り上がれた楽しい一週間でした。
改めまして渡辺竜王には本当におめでとうございました。本当にこのシリーズで得たものは大きいと思うのですね。あとはぜひ順位戦や他の棋戦での活躍をお祈りしております。(いや、こんな事は心配したくないのですが、今年度B級1組から陥落したら……。絶対そんなことにはなりませんように)
あと羽生名人の今後にも大いに期待申し上げるところです。もとより今回においても羽生名人に失うところは何もなかったはず。永世七冠はいずれ取れることでしょうし、それを疑う将棋ファンもいないはず。
羽生名人−渡辺竜王の対局が、今後ゴールデンカードとして毎年見られるようになると、将棋界も更に盛り上がるでしょうね。そんなことも期待しつつ。
とにかく将棋がおもしろかった、将棋を好きになってよかったと思えたこの一週間とすべての将棋関係者の方々に感謝申し上げます。
第21期竜王戦第7局は、140手で後手渡辺竜王が勝ち竜王位を防衛、連続5期獲得により史上初の永世竜王の資格も得ました。
竜王戦中継plus: 第21期竜王戦七番勝負第7局
竜王戦七番勝負第7局。 - 渡辺明ブログ
これ以上ない大一番が1日目から目の離せない展開になり、形勢が難解で二転三転し、最終盤は1分将棋の中、入玉をめぐる戦いから詰むや詰まざるや、プロ棋士も見守るしかないという息詰まる緊迫した展開。よりによってこんなに凄い将棋になるなんて、話ができすぎている!と思うほどでした。
大げさな事を言うのはあまり好きではありませんが、これは本当に歴史に残る対局と言えるでしょう。
以下は自分のためのまとめです。
○竜王戦第7局の将棋について
この将棋を見て、昨年の第20期竜王戦の決着局となった第6局の将棋を思い出したのは、私だけだろうか。
もちろん将棋の戦型や形勢の流れ等も全然違うのですが、渡辺竜王に受けの妙手が出て勝ったというところが似ているなと感じたのです。64手目の△4二金や相手の歩切れを狙った66手目の6五香といった手は、こちらは素人ながら感心するのみの一手。雑誌「将棋世界」2008年12月号で深浦王位が言っていた「知らないところを自分の力で打開するセンスはピカ一」という能力が見られたところとも思っていますが、いかがでしょうか?
もとより渡辺竜王といえば穴熊と世間的に言われているほど、私自身にはそういった印象が少ない。先日のNHK杯に解説で出てきたときにも、その時対局していた広瀬五段の次に穴熊にする確率が高い、といったことを自分で言っていたが、私の印象ではそんなことはない。というか大一番における穴熊の採用率が少ないからかもしれないが。と感じられるくらい竜王戦においては前期も今期も渡辺竜王の穴熊採用率は少ないって!
穴熊が多いという理由だけで渡辺竜王の将棋を批判する輩は大いに反省すべし!いや、今回の竜王戦の将棋を見れば当然わかることではあるのだけれど。
○竜王戦シリーズ全体について
何と言いますか、前半は羽生名人の大局観が際立った、後半は渡辺竜王の勢いが際立ったシリーズと言えるかも知れません。
それにしても後半の渡辺竜王の勢いを許したものは何だったのか、この理由には興味津々です。ただ単に竜王の勢いに羽生名人が屈したとしてもこれは結構大きな事。これまた雑誌「将棋世界」2008年12月号で深浦王位が言っていたように「ハブさんにとっては今までにないタイプとの番勝負」の結果がこれだとしたら、将棋界の勢力地図を大きく変えかえない出来事とも考えられます。
それとも単なる羽生名人の不調が原因なのか?この理由は来年以降の番勝負の結果がその結論となることでしょう。
とりあえずの望みは若手棋士の更なる台頭というところでしょうか。渡辺竜王1人に世代間対決の重責を担わせるのはそろそろやめにしましょうよ、ねえ。
○いろいろリンク
まず、竜王戦終了後の記者会見についてはやはりここ!
お知らせ:日本将棋連盟
なんていうのでしょうか。後でも触れますが、渡辺竜王の率直さって本当にいいですよね!
次に、この世紀の一番を東京にて解説していたこの方の言葉にもウルウルしたオイラです。
竜王戦中継plus: 終局直後の大盤解説会
渡辺竜王と何度も死闘を繰り広げた佐藤現棋王ならではの言葉です。というかこういう言葉がすんなり出てくるところがさすが佐藤棋王!
渡辺竜王との死闘が再び見たいです!
それからこのブログにも感動!
渡辺竜王5連覇に寄せて - 松本博文ブログ
何と言うのか若手棋士陣の心境が伺える文章です。ただね、渡辺竜王を「孤独の長距離ランナー」にしてはいけませんぜ、若手棋士の皆さん!
そんな若手棋士の1人、戸辺四段のブログ。
戸辺流ブログ 渡辺竜王、防衛
ぜひぜひ竜王に続いてくださいね。
あとこれはどうしてもはずせないでしょうなー。
妻の小言。 : 『スラムダンク』
竜王の奥さんのブログより。この記事は公開された直後からかなりの評判で、
キラリっ娘のそよ風日記 | もうすぐ対局☆
今をときめくキラリっ娘の室田伊緒女流初段も感動の書き込みをしておられるし。
本人の下にはどうなんだろうなー?と思っていたら、
振り返って。 - 渡辺明ブログ
どうもこれは散々言われたらしく、これはこれでかわいそうな話だなーと。
本人が結構ネガティブな発言をしていた結果かもしれないけど、ここまで奥さんのおかげと言われてしまうのはねー。
でも奥さんのブログを見ていればわかるとおり、本人が育成会出身にもかかわらず今まで将棋についての書き込みはほとんどなかったところからも、今回の書き込みは本当に気持ちのこもったものだと思いますし、ちょっとユーモアも含んだところのセンスも最高!。実際はともかく奥さんを称えたくなる気持ちはわかりますよねー。
とにかく竜王も奥さんも味のあるブログが私には本当に楽しみ。竜王のブログは最近落ち込み気味でしたが、これからはまたいろいろ楽しい話題を振りまいてくれるものと期待しておりますぜ!
○ジンクスもしくは「フラグ」と言われるもの事の結果について
今回の竜王戦は皆様もご存知の通り、竜王位&永世竜王位をかけた戦いだけでなく、いろいろなジンクスに立ち向かう戦いでもありました。
渡辺竜王から見て、
・ 将棋のタイトル戦で3連敗4連勝は無い。
・ 過去の「名人」保持者と「竜王」保持者のタイトル戦では必ず挑戦者が奪取している。
・ 羽生善治が開幕2連勝したタイトル戦を落とした事は無い。
・ 渡辺明は天童・滝の湯で竜王戦を3戦しているが一度も勝った事がない。
というネガティブなジンクスは今回全て打ち破られたわけですが、この他にもいろいろあったような気がするのですよ。
・ 前日のインタビューで渡辺竜王は明らかにプレッシャーを感じており、羽生名人はあくまでいつもどおりを示した。勝負師的な態度としては羽生名人の態度が正しいと思うが、今回は率直にプレッシャーを認めた渡辺竜王が、そのプレッシャーをも克服して勝利を得たというのは、将棋に限らず勝負事においてかなり珍しい事ではないのだろうか?
・ 今期の第3局で渡辺竜王は勝負服と言われる着物で挑んだが敗れた。しかし最終第7局で再び同じ勝負服を着て結果を出し、よって以降この着物は完全に勝負服と認識される事となると思う。
一度負けた服でも再度着ることによって勝負服として復権させてしまうとは恐るべし!
・ これは新たなジンクスになるかどうかだが、昨年第20期竜王戦の決着局第6局も、今回第7局も、NHKBS-2の中継のアナウンサーが同じ堀アナウンサーだった。しかも両方渡辺竜王の防衛という結果が出ている。これは新たなジンクスとなるのかどうか?
○まとめのまとめ
本当に今週は将棋で盛り上がれた楽しい一週間でした。
改めまして渡辺竜王には本当におめでとうございました。本当にこのシリーズで得たものは大きいと思うのですね。あとはぜひ順位戦や他の棋戦での活躍をお祈りしております。(いや、こんな事は心配したくないのですが、今年度B級1組から陥落したら……。絶対そんなことにはなりませんように)
あと羽生名人の今後にも大いに期待申し上げるところです。もとより今回においても羽生名人に失うところは何もなかったはず。永世七冠はいずれ取れることでしょうし、それを疑う将棋ファンもいないはず。
羽生名人−渡辺竜王の対局が、今後ゴールデンカードとして毎年見られるようになると、将棋界も更に盛り上がるでしょうね。そんなことも期待しつつ。
とにかく将棋がおもしろかった、将棋を好きになってよかったと思えたこの一週間とすべての将棋関係者の方々に感謝申し上げます。
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